遂にイノシシが畑に登場

冬は農閑期である。筆者は最近まで小学校で習ったその言葉を信じていたが、自身で俄か百姓に取り組んだことで、その言葉が稲作農家に限定されると云う事に気付いた。
現在、我が家の家庭菜園は、取り残した数本のダイコン、冬越しのタマネギ、既にネギ坊主が出掛っているネギの他は、すべてビニールか寒冷紗のトンネルを掛けて防寒対策を行っているが、全体の7割程は何も作付けされていない状態となっている。
畑に出掛けるしかヤルことのない筆者夫婦は、毎日のように出掛けて草をむしったり、堆肥を施したりと、夏野菜を植える準備に取り組んでいる。
そんな作業を行っていた3月1日、畑に隣接する雑木林に向かって立ち○○をしていると、人が歩いている様な音がすることに気付いた。用を足しながら茂みの中を覗き込むが、人らしい姿を確認することが出来ない。
個人的な用を済ました後も音のする方を窺っていると、突然真っ黒な生き物が藪から姿を現した。それは柴犬より少し大きいイノシシで、じっと此方の様子を窺っている。
10秒ほど睨み合ったあと隣のみかん畑に姿を消したので、そこが見渡せる場所に移動して確認すると、ミカン畑の中をうろうろと歩き廻っている。
家内にも見せてあげようと手招きして呼ぶと、その赤いウインドブレーカーを着た寅年の家内に驚いたのか、脱兎のごとく駆け出し元の雑木林に逃げ込んで姿を消した。その一瞬の姿を目にした家内は畑に設置した防獣ネットを差して「こんなネットじゃひとたまりもない」と、深刻な面持ちとなった。
2年後に6回目の年男となる筆者の干支も亥であり、突然の闖入者に親近感を覚えたのかその姿に見入ってばかりで、この記事に添付しなければならない写真を一枚も取ってないことに気付いたのは、畑から帰る車の中であった。

タマネギ苗作りに苦戦

色々な料理に使えることと、長く保存できることから、家内は毎年タマネギの作付けに熱心である。
タマネギは家庭菜園として比較的作り易く、俄か百姓を始めた2012年から毎年種を購入して苗を立て、収穫出来たタマネギはご近所や子供家族の食卓を飾っている。
また、美容院を営む娘が「お客様にお持ちいただくと喜ばれる」と、毎年コンテナ2個程のタマネギを欲しがり、家内と一緒に軽トラックで届けている。
過去4年間、殆どトラブルもなく順調に収穫出来たタマネギの栽培に異変が発生した。
今年も早生1袋、中晩生2袋の種を9月7日に蒔き、新聞紙を掛けて毎日水遣りをすると10日後の9月17日に発芽した。その後順調に生育していたが10日程して異変に気付き、よく確認してみると小さな青虫と黒い虫が沢山付いていることが判明。
その発覚から数日の間、毎日のように夫婦で虫取りを行ったが、発芽した苗の5割程が消滅してしまった。
その被害を補おうと10月2日に1袋の中晩生を追加で蒔き5日後に発芽したが、その頃には最初に蒔いた苗の被害は更に拡大し、7割程が消えて無くなった。
これでは足りなくなると判断し、追々加の種を蒔き何とか10月18日に発芽したが、この頃には虫の姿はすっかり無くなり、現在では3回に分けて蒔いた苗が出来栄えこそマチマチであるものの、何とか育っている。

3回に分けて種蒔きしたタマネギの苗

しかし最初の種蒔きから3回目までに1ヶ月以上経過しており、植え付、追肥、収穫の作業をそれぞれ3回ずつ行わなければならないのは余計な作業である。

秋の長雨

今年の天候は異例ずくめであるような気がするのは筆者だけではないと思う。
号数が逆転して東北・北海道を襲った3つの台風による、洪水や土砂崩れなどの被害報道が繰り返された。
そんな異常気象の影響で、筆者が住む神奈川県でも9月に入って雨の日が続き、俄か百姓の活動に支障をきたしている。
テレビで放送される報道でも、関東地方の雨続きの天候が伝えられ、市場関係者による野菜の入荷量不足の声も聞かれる。
9月は冬野菜の種まきの時期で、我が家の狭い庭にも白菜、キャベツ、ブロッコリー、レタス、キュウリの苗がすくすくと育っているが、それらを植付ける畑の準備が雨の為出来ないでいる。それに加えて、孫の子守で数日あたふたしたこともあり、後片付けもソコソコに放置された畑が我々夫婦を焦らせている。
それでも束の間の雨間を狙って、9月17日にハクサイ、9月27日にキャベツとブロッコリーの苗を定植することが出来た。
「冬に食べる葉物野菜が何にもない」と云う家内の嘆きに、「北海道と東北の水害の影響で野菜が高騰している時に限って、ここ数年買ったことのない野菜を買わなければならないのは皮肉なものだ」と筆者が返すと、「絶対に買わない!」と言い切る家内の言葉に、長雨に対する恨つらみの気持ちが現れている。
それでも9月も押し詰まった28日にカブ、ホウレンソウ、シュンギクの種を蒔いてみたが、果たしてうまく発芽してくれるものかどうか。慌てて蒔いたそれらの種の出来不出来に、今年の冬の我が家の食卓の良し悪しが掛かっていることは間違いない。
今後の順調な天候を祈るばかりである。

漸くぶどう棚の作成に着手

一昨年バイク仲間のF氏から頂いたブドウの苗が大きくなり、簡易的に立てておいた数本の杭では持ち応えられそうになくなった。
数か月前からしっかりしたぶどう棚を作らなければと考えながら、予算面に抵抗があり「年金が入ったら作ろう」と延びのびにしてきた。
その簡易杭に絡みついたブドウの木にはいくつかの房が付き、この秋には美味しいぶどうが味わえると期待していたが、年金支給日があった6月に材料の購入に出掛けた。

仮設の杭に絡みついたブドウ

自宅から畑までの通勤(?)途上で見かける果樹棚を参考に、単管パイプで組み立てる予定で材料の拾い出しをした。
その明細は、4m単管3本、3m単管8本、2m単管4本、1m単管4本と、固定クランプ16個、自在クランプ16個、他に単管キャップやクランプカバーなどである。
家内と二人で『行き付けのデパート』と渾名しているカインズホーム秦野店に出掛け、大きな台車に満載してレジで精算すると27,504円となり、年金生活にとっては大出費であった。
自慢の自家用車である軽トラで畑まで運んだが、鳥居に立て掛けた4mと3mの合計11本は意外と重く、カーブで車体が大きく傾くほどであった。
購入した資材を10日間ほど畑の隅に放置しておいて、6月16日に作業を開始したが四隅の柱を地面に打ち込む作業に苦戦し、結局組み上げるのに2日間を要した。
単管を組み立てたあと、パイプとパイプの隙間に針金を張り渡して漸く完成。

設置が完了したぶどう棚を県道から眺めた

収穫目前であったブドウの木を植え替えるかどうか悩んだ結果、2本ある株のうち1本だけを植え替えることに決めた。汗だくになりながら出来るだけ根にダメージを与えないように掘ったが、考えていた以上に根の伸びは長く伸びており、多くの根を切断せざるを得なかったのは残念であった。
出来上がったぶどう棚を見上げて、将来はブドウの葉で出来るはずの日陰の中心にテーブルを置いたり、県道沿いに目隠しを兼ねてブラックベリーを移植しようなどと、あまり永く残ってはいない筈の将来に夢を膨らませて、年金からの27,504円の臨時出費の言い訳とした。

トマトが食べられる?

過去5年間、我が家ではトマトを食べたことが無い。
その理由は「俄か百姓」を始めて今年で5年になるが、ミニトマトを除いて一度も満足な収穫が出来ないことにある。
無農薬野菜を作ると決めて取り組んだ「俄か百姓」であるが、始めて以降あまり野菜を買う事が無くなった。種苗店で種を購入した時点で既に収穫時期が来たかのような錯覚に陥り、スーパーの野菜売り場では値段を確認するだけで、夫婦の会話は「高いね、収穫出来るまで待とう!」となる。
そんな妄想にも似た期待が、一度も満足に収穫出来たことのないトマトにも適用されるのであるから、冒頭の『5年間トマトを食べたことがない』と云うことになる。
そんな夢にまで見るトマトの栽培に今年は一つ新しい出来事があった。それは筆者が現役時代の上司で家庭菜園でも5年先輩にあたるY氏からトマトの苗を頂いたことで、別途自分で作った苗と共に畑で順調に育っている。
これまでのトマト栽培では毎年葉が黒くなる病気に悩まされ続け、今年はビニールで雨よけの屋根を掛けることに挑戦した。
しかし例年と同じ症状が出始め、トマトの実に病気が移らないように連日家内が黒くなった葉を取り除き続けている。昨年まではこの戦いに負け、ほぼすべての実が熟す前に黒く変色してしまっていた。

病葉を取り払って丸見えになったトマトの実

ところが、今年は雨よけを設置したことが功を奏したのかトマトが色づき始めた。
まだまだ家内とトマトの病気との戦いは続くと思われるが、今年こそ何とかトマトを収穫できる可能性が見えて来た。

漸く色づき始めたトマト

毎日夫婦二人で『朝来た時よりも少し赤くなったね』などと話しながら、首を長くしてトマトの色づきを見守っている。
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老年ライダー

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