防獣ネットの設置

我が家の家庭菜園は東名高速の大井松田ICを見下ろす小高い山の頂上にあり、沢山の鳥獣が生息している所にある。
鳥ではホオジロ、メジロ、ウグイスの他、筆者には名前もわからない小鳥が訪れるが、これらの小鳥はそれほどの害をなすことはない。
しかしヒヨドリはブロッコリーやキャベツを突っ突き、あっという間に葉っぱがなくなって困る。一番の鳥害はカラスで、トウモロコシやスイカは大の好物であるらしく、防鳥ネットで覆っておかなければ必ず被害に遭う。
一方、被害が大きいのは獣によるもので、イモ類や落花生などが甚大な被害に遭うことになり、畑を幾つかに区分けして防獣ネットで囲っているが、ネットのコーナー部の地面との隙間などから侵入して、収穫直前の作物を食い荒らされる。
悔しいのは落花生で、収穫してみると殆どの株に被害があり、まるで獣の食い残しを人間が食べているような状況となっている。更に腹が立つのは、食べた落花生の殻が一か所に集めて積み上げられていることで、耕作者が収穫する量の何倍もの殻を見て「来年は作るのを止めよう」と思うほどの光景である。
近所の本職のお百姓さんによると、この落花生の被害はハクビシンが犯人であるらしいが、イノシシなども出没する環境にあり、防獣ネットを1メートル程も水平に切り裂かれたこともある。
その防獣ネットが今年2月の大雪時、天井に張り巡らせてあった防鳥ネットに積もった雪の重みで、多くの支柱が折れたり倒れたりして、壊滅的な被害を被った。この壊滅的な被害を契機に、長年の懸案であった防獣ネットの再設置に取り組むことにした。

防獣ネットの下に畦畔シートを設置した

色々考えた結果、畦畔シートを垂直に埋め、その畦畔シートの下端に防獣ネットを敷き込むことで、ネットの下からの進入を防ぐことにした。使用した畦畔シートは厚さ1.5㎜、幅350㎜、長さ20mで1本1180円の物を7本購入した。

最初に完成した畑にはジャガイモを作付した

厚さが0.5㎜では耐久性に欠けると思うが、1.5㎜のものは長さが半分で価格が2倍もすることから、既に70歳を超えた耕作者としては、耐久性よりも経済性を考えた結果の判断である。
全ての区分けに設置する為には、あと5本程度の畦畔シートが必要であり、最終的には14,000円もの出費となるが、それよりも痛いのは70歳と67歳の老夫婦が、畑の周囲に深さ25センチ程度の溝を掘り廻らし、2m間隔で杭を打ち込むのは想像以上の重労働であることである。

眼鏡の発掘

昨年の落花生収穫時に畑で眼鏡を紛失した。
2017年の春頃、十数年使った眼鏡の度が合わなくなり新しいものと取り換えた。
前回もそうしたが、乱視と遠近両用の二つの眼鏡を作成し、遠近両用はバイクのツーリング時に使用していた。
筆者は乱視のため眼鏡を掛けると手元が見づらくなるので、畑での作業中は倉庫代わりに設置してあるコンテナのテーブルに置くことにしている。
時々眼鏡をかけたまま作業を始めることがあり、その都度コンテナまで持っていくことにしているが、この日は作業着の胸ポケットに仕舞って、落花生の収穫作業を続けた。
仕事を終え、帰り支度を済ますと眼鏡が無いことに気付き、記憶をたどって胸ポケットに仕舞ったことを思い出したが、その時点でポケットは空っぽである。
真っ先に落花生畑に行って丹念に探したが見つからず、その日出入りした記憶のあるスイカ畑にまで捜索範囲を広げたが、発見できないままその日は諦め眼鏡なしで軽トラを運転して帰ってきた。
その日以降、何回か落花生畑とスイカ畑を確認したが発見できず、すっかり諦め遠近両用で生活をすることにした。
ところが遠近両用の眼鏡で帽子を被って車の運転をすると、庇で上部の視界を遮られ、下部はレンズの度が無くて見づらく、まるで西洋の騎士が被る兜を被ったような状態となり非常に疲れる。さらには左右の確認のために頭部を振ると、レンズの下部を通して見ることになり甚だ危なっかしい。
4ヵ月ほど遠近両用の眼鏡ひとつで我慢したが、1月の下旬になって「もう見つからないから諦めて眼鏡を買おう」と話していたある日、家内が落花生を収穫した畑で眼鏡のつるが数センチ出ているのを発見。
掘り出して付着した土を洗い流すと、レンズには異常は認められない。リムとつるを確認してみると1ミリほどのシミがたくさん付いていて、洗っても拭き取っても取ることが出来ない。
翌日眼鏡店に持ち込んでレンズを外して清掃してもらったが、残念ながらシミを取ることが出来ないものの、肝心のレンズには何の問題も発生していなかった。
新しい眼鏡を買おうと決めた直後に出てきたことで、家内は「3月に迎えるバイクの車検費用の補てんになる」と喜んだが、筆者は2016年の秋から不調でとなり、最近では殆ど効かなくなった左のグリップヒーターを交換できると、密かに大喜びをした「眼鏡の発掘」でした。

キヌサヤの中に鳥の巣

昨年の10月23日に種を蒔いたキヌサヤが収穫時期を終え、撤去に向けた最終の収穫を手伝っていた娘が鳥の巣を発見した。
近づくと「ピピッ、ピピッ」と盛んに鳴いていたのが、危険を察知して威嚇していたのだとわかり、作業を中断した。
娘に呼ばれて鳥の巣を覗き込むと小さな5個の卵が巣の中にあるのが確認できた。

キヌサヤの中で発見した鳥の巣

巣立ちの日までそのままにしておいてあげたいと云う娘から「お父さんは子供を産んだことがないから解らないのよ!」と、訳の分からないことまで云われ、その日の作業を中断した。
自宅に戻り、野鳥図鑑と抱卵の様子を写した画像とを見比べ、その鳥がホオジロと云う名の雄では無いかと見当をつけ、更にネットで確認してみるとほぼ間違いないと確信した。

抱卵する親鳥の姿

翌日は家内と二人で畑に出掛けたが、そっと覗き込んで確認すると親鳥の抱卵している様子が確認できた。その姿がすっ呆ける時の孫の仕草に似ていると、孫に話しかける時の呼び名で呼び掛ける始末で、遂にキヌサヤの撤収は諦める事にした。
隣の畝に植わっていたエンドウ豆を撤収すると巣が丸見えになり、カラスや他の鳥に襲われるかもしれないと心配になり、屋根をかけてカモフラージュしてあげる事にした。

育苗トレイを活用した屋根をかけた

屋根の上をキヌサヤの蔓でカモフラージュ

作業を終えて離れた所から観察していると、間もなく親鳥が戻って抱卵を開始したので一安心。
あとは、いつ巣立ち出来るか見当も付かないが、家族全員で巣立つ日を楽しみに待つ事にした。

遂にイノシシが畑に侵入

3月6日にアップした記事(遂にイノシシが畑に登場)でお知らせしたが、その数日後には少し離れた畑で作業していた本職のお百姓さんが「畑でイノシシに遭遇したので避難してきた」と、筆者の畑に逃げて来たことがあった。
今までは周辺での出没情報だけで、実際に我が家の畑の中まで入った事実はなく、なんとなく他人事のように考えていたが、遂に畑に侵入される事態が発生した。
5月18日の少し天気の悪い日であったが、にわか雨が上がったところでトマトの苗を植付けしていると、背後で何かの気配を感じたので振り返ってところ、スッキーニの敷き藁を鼻で持ち上げているイノシシが居た。
その時の筆者とイノシシの距離は5~6メートル程あったが、間に防獣ネットが有ったのでそれ程危険を感じることなく、手元にあった園芸用支柱を槍のように投げるとネット越しに命中した。
驚いたイノシシは隣の蜜柑畑に走り込み姿を見せなくなったが、とっさのこととは言え写真を撮らなかったことを悔いた。
若しかしたら未だ蜜柑畑に居るかも知れないと思い、携帯をカメラモードにして覗き込むと蜜柑の木の根元に居るのが確認できたのでシャッターを押した。

隣の蜜柑畑に逃走して隠れるイノシシ

先程の全身丸見えのシャッターチャンスをふいにした反省から、もう少し近くで撮りたいと忍び寄ると、不意に頭をもたげ此方を向いたが、シャッターを押す直前に逃走してその姿が見えなくなった。
スッキーニの敷き藁の部分を確認してみると大きな足跡が残されており、それを逆に辿っていくと、逃げた蜜柑畑から我が家の畑に侵入してきたことが判明した。
テレビによる報道や近隣のお百姓さんから聞くイノシシによる獣害は大変深刻なもので、我が家が畑の一部を部分的に囲っている防獣ネット程度では、とても防ぐことが出来ないことは明らかで、これから実害が出始めた時にどう対策するのか、今から真剣に考えておかなければならない事態である。

遂にイノシシが畑に登場

冬は農閑期である。筆者は最近まで小学校で習ったその言葉を信じていたが、自身で俄か百姓に取り組んだことで、その言葉が稲作農家に限定されると云う事に気付いた。
現在、我が家の家庭菜園は、取り残した数本のダイコン、冬越しのタマネギ、既にネギ坊主が出掛っているネギの他は、すべてビニールか寒冷紗のトンネルを掛けて防寒対策を行っているが、全体の7割程は何も作付けされていない状態となっている。
畑に出掛けるしかヤルことのない筆者夫婦は、毎日のように出掛けて草をむしったり、堆肥を施したりと、夏野菜を植える準備に取り組んでいる。
そんな作業を行っていた3月1日、畑に隣接する雑木林に向かって立ち○○をしていると、人が歩いている様な音がすることに気付いた。用を足しながら茂みの中を覗き込むが、人らしい姿を確認することが出来ない。
個人的な用を済ました後も音のする方を窺っていると、突然真っ黒な生き物が藪から姿を現した。それは柴犬より少し大きいイノシシで、じっと此方の様子を窺っている。
10秒ほど睨み合ったあと隣のみかん畑に姿を消したので、そこが見渡せる場所に移動して確認すると、ミカン畑の中をうろうろと歩き廻っている。
家内にも見せてあげようと手招きして呼ぶと、その赤いウインドブレーカーを着た寅年の家内に驚いたのか、脱兎のごとく駆け出し元の雑木林に逃げ込んで姿を消した。その一瞬の姿を目にした家内は畑に設置した防獣ネットを差して「こんなネットじゃひとたまりもない」と、深刻な面持ちとなった。
2年後に6回目の年男となる筆者の干支も亥であり、突然の闖入者に親近感を覚えたのかその姿に見入ってばかりで、この記事に添付しなければならない写真を一枚も取ってないことに気付いたのは、畑から帰る車の中であった。
プロフィール

老年ライダー

Author:老年ライダー
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職業:退役ディーラーマン
趣味:バイクツーリングとレストア

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