ヤマモモの思い出

先日我が家の「猫の額」にヤマモモを植えたが、筆者の出身地である高知県の県の花がヤマモモであり、子供のころから馴染みのある木である。
「猫の額」に植えたヤマモモの木

子供の頃住んでいた高知市内の自宅そばに、あまり大きくはないが子供が登って実を取ることが出来るヤマモモの木が有った。この土地は筆者の祖父が所有しており、毎年木の下に古くなった蚊帳を敷いて我々子供が木に登り、ガサガサと揺すって実を落とした。しかしこのヤマモモはあまり美味しかった記憶がない。
中学校・高校と同級生であったO君の母方のご実家が夜須町(現在の香南市夜須町)と云う所に有り、有る年のヤマモモの季節にO君と共に行った記憶が有る。そのヤマモモは母屋の裏の丘程度の山の中腹にあり、幹が大きくて登るのに苦労した記憶が有るので、相当な大木であったと記憶している。
この大木に仲間が5~6人登り、その銘々が思いおもいの大きな枝に分かれて、完熟したヤマモモを心おきなく食べた事を、今でも鮮明に覚えている。この時のヤマモモが、今まで食べた中で一番美味しかった味として、忘れることのできない思い出である。
関東に来てからはあまりヤマモモにお目に掛らなかったが、勤めていた会社の保養所が城ヶ崎海岸に有り、何度か出掛けた時に大きなヤマモモの木に出会った。保養所の近くに在る蓮着寺と云う日蓮宗のお寺まで散歩した時、驚くようなヤマモモの巨木――推定樹齢1200年と云うから驚きである――に遭遇した。その時はじめて伊東市がヤマモモ自生地の北限であることと、この地域では炭焼き等の伐採から、意識的にヤマモモだけを残してきた土地柄であることを知った。この時前述した夜須町にあるヤマモモの大木に登って甘い実を食べた思い出を、仲間に自慢した記憶が有る。
こんな他愛もないブログを書くところを見ると、筆者が「猫の額」に植えたヤマモモの実を食べることを、潜在意識で余程期待している様な気がする。何とも団塊世代の卑しい事か。

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