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政治家の責任とは?

国会の答弁中に「もしもし」発言で一躍人気者?になった田中直紀防衛大臣が、6月4日の内閣改造で交代した。 この田中元防衛大臣は就任直後から問題答弁(と言うよりも珍答弁)を繰り返し、野党から問責決議を突きつけられても、「職責を果たす」とこれもオウム返しを繰り返してきた。
社会保障と税の一帯改革に突き進む野田首相が、田中氏の後任に据えたのは、一民間人で拓殖大学院教授の森本敏氏であり、「安全保障に関する我が国の第一人者の一人」と首相自らが記者会見で紹介したサプライズ人事である。
ところが、早速この人事に野党各党が「防衛大臣は国民の信託を受けていない民間人がふさわしいのか?」という論調の批判を浴びせた。
そうした批判の中で筆者が一番気になった発言は、自民党の石破元防衛相の「政治家でないと政治的な責任は取れない」というものである。 自身が防衛大臣を勤めた体験からの発言であり、そうした信念で防衛大臣を勤め、今も政治活動を続けている石破氏らしい発言と思う。
しかし、一般論として「政治家でないと政治的な責任は取れない」という発言を国民はどう捉えればよいのか? また「政治的な責任を取る」とはいかなる行動を指すものなのか、大いに疑問が残る。
筆者の知り得る限り、自らの判断で責任を取った政治家はお目にかからない反面、起訴されたり裁判で有罪になっても、国会議員に居座り続けたり返り咲いたりする例は、枚挙にいとまがない。
もっとも、「政治的な責任」というものが、「次の選挙に出馬し国民の審判を問うこと」というのでは、余りにもその責任は軽い上に先送りで、国民を愚弄しているといわざるを得ない。
何はともあれ、防衛問題の第一人者である森本敏防衛大臣の活躍を見守りたい。

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