富士山登頂への挑戦(その2)

富士山登頂の日は山小屋で0時丁度に起床して始まった。
着替えを済ませ荷物をパッキングし、出発前日に購入して来たヘッドライトを頭に装着して出発準備が完了。
宿の人たちに「行ってらっしゃい」と見送られて登山道に踏み出したが、ヘッドライトで照らされたゴロゴロする岩山を登るのは思っていた以上に疲れる。そんな道に明かりを持たないで登る人が多いのには驚いた。
八合目でボーと休憩する筆者の姿
さすがにここまで高くなると酸素が薄いのか座り込んで休んでいる人が多くなり、OL数人のパーティーは「大丈夫?」「登れる?」と遅れ気味の女性に声を掛け、その女性は「戻したら少し楽になった」と云いながら酸素を吸入していた。
また、昨日六合目から一緒に登って来た男女4名のパーティーは、女性が二人とも殆ど荷物を持たずに一人の男性がまるで剛力の様な荷物を背負っていた。それでも遅い女性2名のペースは我々と同じで、前に行ったり後ろに行ったりしていた。山の斜面に剛力の様な荷物を預けて、立ったまま休む男性の姿は頼もしいのか哀れなのか?
頂上が仰ぎ見られるようになった辺りから少しずつ空が青くなり始め、徐々に東の空がオレンジ色に染まりだした。その頃我々親子は頂上まで数十メートルの登りで渋滞に行く手を阻まれた。今まで一人もいなかった交通整理のオジサンが出現し、「幅の広い道は登れる人からどんどん登ってください」と声をかけ始め、下の方からは登山者が「早く登れよ!」と大声を出し始め、頂上までの登り道はパニック状態となった。
幸いなことに筆者と娘は日の出1~2分前に頂上に到達。直ぐに荷物からカメラを取り出し、頂上からご来光を撮影出来たが、今まで大声で文句を言っていた大勢の登山者も一斉に静まり「オー!」という感嘆の声とともに写真を撮り始めた。
頂上からのご来光
その後頂上の売店で頂いた一杯900円の「掛うどん」の旨かったこと。ラーメンを注文した娘も「麺はインスタントだったけど美味しかった」と親子で大満足。しかし日の出とともに「掛うどん」を食べたことで、これから後は体内時計が大きく狂い、正に時差ぼけ状態となる。
先ず時間の狂いの第一弾はお鉢巡りの途中で発生した。閉店していた売店の軒先に座って「いなり寿司」を食べた後、時間的には10~20分程度では有るが親子二人で何となく居眠りをし、全くの空白の時間を作ってしまった。
お鉢巡りで一番大事な「剣ヶ峰」までは疲れと足元がズベルことも有り大苦戦。「日本最高峰富士剣ヶ峰」の碑に到達したのが7時15分と登頂してから2時間15分も経っていたのには驚いた。しかし日本最高地点に立ったのであるから親子で交代して記念写真を撮り、最高峰からの景色も十分堪能できた。その後のお鉢巡りも足が重く、朝登ってきた下山口には8時20分に漸く到着。既に足が重たく二人とも疲果てておりました。
日本最高地点の碑にもたれ掛って登頂の証明写真を撮る
お鉢巡りで時間を取り過ぎたせいか下りは人が少なく、我々親子も殆ど口もきかずに歩き続け、途中からブルドーザー道を伝ってザクザクと足を滑らしながら下ったが、幾度もブルドーザーの往来に追い抜かれたりすれ違ったり、せっかくの日本一の山の雰囲気は台無しであった。もっとも今朝食べた掛うどんもラーメンもこのブルドーザーが運んだ物だと思うと少しは有り難くはあるが?
六合目からはブルドーザー道から外れるものの、多分車が往来するのであろう道幅が広くて緩やかな下り坂を、疲れた足を引きずりながら歩き続け、漸く13時30分に五合目に到着出来た。疲れ果てたせいか朝からの時差ボケのせいなのか、筆者の感覚は夕方漸く下山が出来てホッとしたという状態で有った。
ようやく下山出来て安堵の表情を見せる筆者
自宅に帰り着いてみると娘も筆者も「日本最高地点」に立てたことだけで大満足であり、登山の様子を自慢げに家内に話したが、「次はどこに登る?」とか「来年も富士山に登ろう」等と云う話が全く出ないところを見ると、私も娘も懲りてしまったのかも知れません。

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