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娘の結婚式

よく世間では「娘を嫁がせる父親は涙を流す」と云うが、その事を確かめるチャンス(??・・)が遂に筆者にも巡って来た。
一昨年の秋に娘から「結婚をしたい」との意思表示があったあと、時々我が家で二人と一緒に食事をするようになった。その後話がトントン拍子に進み、入籍と同時に我が家の「俄か百姓」用の軽トラックで新居に引っ越して行った。
既に所帯を持って自立した長男と、他県で働いている二男に続いての娘の引っ越しとなり、この時点で我が家は老夫婦二人きりの老々介護予備群の仲間入りとなった。
理論的に本当に寂しいのはこの時がピークであるはずであるが、筆者は娘の転居で空いた子供部屋を宛がわれた喜びでそれどころではなかった。何せ32年前に莫大なローン返済の見返りとして手に入れた我が家であるのに、筆者の居場所は寝る場所と毎朝欠かさず新聞を読む書斎兼トイレのみであり、そうした状況がローン返済を終えた後も継続していたのであるから、筆者にとって今回の書斎確保は、サンフランシスコ講和条約の発効による主権の回復にも等しい出来事であったのである。
完全に舞い上がった筆者は、娘の残したライティングデスクを改造してパソコンを設置するのに夢中で、全く寂しさを感じる事なくこの段階をクリアした。
娘が引っ越して9カ月後に予定した披露宴が近付き、親族代表の挨拶の指名を受け原稿を準備したが、僅か600字程の挨拶が暗唱できない。現役時代の社員の結婚式や仕事上の行事における挨拶では、2~3度読むと簡単に暗唱出来たものが中々頭に入らない。現役を離れて2年間に及ぶ緊張感の欠如した生活が、記憶力までをも衰えさせた事実に愕然とした。
披露宴の2日前に元上司から祝電を頂き、礼状のハガキに何十年振りかで小さなミミズを整列させることで少しずつ集中力を高め、更に式場に向かう車の中でも運転をしながら数回おさらいし、口頭試問の面接官宜しく助手席に陣取った家内が「概ね合格」と判定してくれた。
式の冒頭に娘と共に歩いたバージンロードは、ドレスの裾を踏まないようにと緊張したお陰でこれも無事にクリア。娘の「両親への感謝の言葉」では、少し涙声の娘と筆者の隣で何度も頷いている家内の気配を感じながらも、その次の「親族代表の挨拶」を頭の中で復唱することに夢中で、ここも辛うじてクリアとなった。
こうして、披露宴で涙を流す父親の姿を楽しみにしていた娘と家内の期待を裏切ることに成功。「どんなもんじゃい!」と胸を張っては見たものの、思ったほど悲しむことなく切り抜けられた勝因が、書斎確保と云うレベルの低い主権回復からくる高揚感や、緊張感の無い「毎日が日曜日」生活における記憶力の衰えにあったと云う事実にこそ、真剣に悲しみ涙を流さ無ければならないのである。
残念ながら紹介する写真は一枚も無いが、当日の朝、赤レンガ倉庫前広場で開催されていた「スーパーカーミーティング2013」に遭遇し、花嫁の父の立場をすっかり忘れて単なる車好きの親父になって写真を撮ったので紹介する。

娘の結婚式とは全く関係の無い写真です

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