タイ洪水と世界の自動車生産

一昨日バンコクに住む大学時代の友人にTELを入れた。目的は連日報道されているタイの洪水見舞いだが、友人の住んでいる地区は今のところ被害は無く、生活に支障が有る訳でもないとの事。数年前の暴動による火災見舞い以来の電話であったが無事な様子で一安心した。
そのタイの洪水で、日本企業をはじめとして多くの製造工場が、設備の水没や物流の滞りで生産がストップされているとの事。特に早い段階で工場全体が水没したホンダをはじめ、部品供給が停滞したトヨタや日産にも大きな影響が出始めている。
報道されている減産規模はトヨタが10万台・日産4万台・ホンダは現状の5割生産と非常に厳しい。生産コストが安くて物流にも好適なタイに全メーカーが集中的に進出し、それに合わせて多くのサプライアーまでもが生産拠点をタイに移した事が裏目に出た恰好だ。更には安いコストで生産したタイ製の部品を母国である日本だけに留まらず、世界中の現地生産拠点に供給していた事が事態を一層深刻なものにした。
本年3月11日の東日本大震災に伴い、世界中の自動車メーカーが部品供給の停止から生産調整を余儀なくされた事は我々の記憶に新しい。3・11で一番厳しい事態に直面した日本メーカーは漸く立ち直り、フル生産に入った矢先のタイ洪水被害に一層厳しい経営を迫られる事となった。
3・11の教訓が今回のタイ洪水に活かされなかった事は残念であるが、一極集中した生産体制のリスク分散を目的とした再構築は、コストアップと巨額の設備投資が伴い短期間では無理であり、今後時間を掛けて解決するしかない。
一方、自動車の供給システムの最下流(お客様に一番近い位置)で経営しているディーラーにおいても、一年足らずで二度も発生した新車供給不足への対応策(抜本的な対策は無く細かい改善の積み上げしかないと思われるが)の構築に取り組まなければならない。
退役ディーラーマンの身の上にも関わらず、もやもやした気持ちを何となく書いては見たものの、さてブログにアップしたものかどうかと大いに逡巡した揚句アップすることにした。

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