洗浄トイレの功罪

日本のトイレは世界一清潔であるというのはよく聞くことである。
ホテルやデパートでの洋式便器の普及は数十年前に完了し、現在ではそのほとんどにシャワートイレが当たり前になってきた。
シャワートイレの急激な普及は高速道路のサービスエリアとパーキングエリアにおいて特に顕著で、新しく改修を終えたトイレは「これが公衆便所か?」と思えるほど明るく清潔で、いつも気持ちよく利用させてもらっている。
今年の5月に仲間7台とヨーロッパへのツーリングに出かけ7泊したが、一度もシャワートイレにお目にかかることがなかった。もっとも現役時代に2度投宿したパリのオペラハウスの隣にある4星ホテルでもシャワートイレにはお目にかからなかったので、今回のワインディングメインのツーリングではお目にかかるはずがない。
「ヨーロッパ ツーリング 報告 №3」で報告したが、スイスのルガーノ湖畔のホテルで腹を下し、夜中に何回もトイレのお世話になり、その都度シャワーで尻を洗ってオロナインのお世話になった。翌日も324㎞ものワインディングを、トイレを我慢して走ったことは、今でも忘れることのできないヨーロッパツーリングの思い出である。
つい先日ある仲間とトイレの話題になり、筆者の「シャワートイレがないと困る」と云う愚痴に大賛同を得て、大いに話が盛り上がった。
その話の中身とは、長い間シャワートイレを使い続けていると、トイレットペーパーでの拭き方が下手になり、もっと清潔にしようとゴシゴシこするので局部の周辺がかぶれてしまうと云うもので、お互い出かけた先にシャワートイレがあるかどうかが大問題だと意見が一致した。
その仲間と筆者の名誉のために書いておくが決して二人とも痔疾ではない。しかし筆者はかぶれが高じると過去に治療を受けざるをえないほど悪化した痔疾に発展するかもしれないと心配はしている。
シャワートイレにはお尻はきれいになるがトイレットペーパーがうまく使えなくなるという笑えない功罪がある。もし世界中にシャワートイレが完全普及すると「人間という動物が停電や断水で用を足すことが出来なくなるのでは?」という心配に、果たしてメーカーの方々はどういう回答をしてくれるのであろうか?

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