秤を持ったお買い物客

現役時代からの筆者の癖であるが、一つひとつの品物の値段を確認しないで買い物をする。
自宅に戻って家内から「○○は幾らしたの?」と聞かれると、「合計で△△円くらい」と答えられるだけで、個々の品物の値段を答えられない。
その頃は小銭入れを持たず、つり銭は自宅に戻って引き出しの中に放り込むといういい加減さで、酒もタバコもやらないのにかなりの額の小遣いを毎月使い切っていた。
そんな筆者も毎日が日曜日生活者になって以来、小銭入れを持つようにするなど、悪い癖を直してきたつもりではあるが、いまだに品物ごとの値段を確認されると答えに困っている。
もちろん使う小遣いの額も大幅に減少してはいるが、収入のない身にとって足りなくなる前に補充をしてくれる家内は、筆者にとってまさに打ち出の小槌のようなもので有り難い。
そんなずぼらな性格の筆者にとって、びっくり仰天するほどの光景を見たのでご報告したい。
その驚くべき光景は地元JAの直売店である「はだのじばさんず」で見かけた。
俄か百姓に取り組むようになって以来、野菜の値段が気に掛かるようになり、家内と二人で一つひとつの値段を確認しながらサツマイモの所まで来た時、家内が小さく指さす先に調理用の秤を持っているご婦人の姿が目に入った。
野菜が並べられている棚のコーナー部分にその秤を置いて、サツマイモが入ったビニール袋を乗せては取り換え、明らかに目方を図っている様子である。
新聞に折り込まれるチラシを隈なく確認し、少しでも安いものを買おうとする主婦の行動は本能ともいえるもので、実質賃金が目減りするこのご時世、更にその本能に磨きが掛かってきているとはいえ、お店に秤までをも持ち込んで商品比較をする姿には、なにか鬼気迫るものを感じた体験であった。
その秤を持った光景の写真を撮ることが憚られたため、ほぼ同じ様な(ひょっとすると全く同じものかもしれない)秤が我が家にもあるので写真で紹介する。

主人公のご婦人はこれと同じような秤を持っていた

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