DSKレストア(その24)豊富な搭載工具

毎日のようにDSKのレストアに取り組んで来たが、一番初めに車から降ろした荷物の中に搭載工具が有ることを思い出した。
今時の車やバイクには余り多くの工具は搭載されておらず、筆者が現役でディーラー勤務している時にも、メーカーが工具の点数を思い切って削減したことがあり、販売店サービスとしてメーカーに苦言を呈したことを思い出した。その時のメーカーの答えは「下取り車の搭載工具を調査した結果、ハブナットレンチとジャッキ以外は殆ど使われて無い事が分かったので、コスト削減策として少なくした」との返事を貰った事を思い出した。
実際に自分自身パンクですらここ10年ぐらい経験も無いほどで、ましてや今の車が故障することは殆ど無く、万が一故障したらJAFのお世話になるしか無く、当然工具も必要無い事になる。
家内が帆布生地で作られた工具バッグに包まれたままになっていた工具を広げて、油が沁み込んだバッグを「兵隊さんの匂いがする」と冗談を云いながら洗ってくれた。ここで家内の名誉のために書いておくが、家内は昭和25年生まれのれっきとした戦後生まれで有る。
兵隊さんの匂いのする工具バッグ

話をDSKの搭載工具に戻すが、写真のように実に豊富な工具が入っており、この工具を使いこなすには、一端の整備経験が有る者でなければ、宝の持ち腐れとなるのではないかと思えるほど豊富である。
一番驚いたのはDSKと云うロゴが入ったスパナが一本だけあった事です。その14×17㎜両口スパナは鍛造で作られたのか実に味わいのある肌の色をしており、この車にとって大変重要なパートナーである。またその隣の8×10㎜の両口スパナは8㎜側が少しだけ曲げてある珍しいものでした。しかしこの8×10㎜は明らかに作りが異なり、サイズ表示も浮き文字ではなく数字ポンチで打ったもので、前オーナー(筆者の伯父さん)の職業が鍛冶屋であった事から手造りではないかと想像する。どなたかDSKの純正工具を持っている人が居たら比較できる情報が欲しい。
DSKロゴの有るスパナと手作りと思われるスパナ

ポイント調整用のシム付き6mmスパナも有ったが、このスパナが有ると云う事はかなり頻繁にポイント調整が要求されたようだ。また6・7・8・9mmが一本の工具にまとめられているスパナも組み合わされており、搭載工具の必要性がこれ程重要であった事が伺える。
一番驚いたのは、アーマチュアコイルを取り外す時に使うSSTまで組み込まれている事である。この5㎜径の鉄棒の使い道はDSKレストア(その18)で報告したアーマチュア取り外し時に困り、5㎜のドリルの刃を代用した事を思い出したので何とか理解できたが、その経験がなければ用途不明の鉄棒にしか見えず、捨ててしまうかもしれない。
電装整備用(?)の特殊なスパナとアーマチュア取り外し用SST

今と違って途中で停まっても、大きな町まで行かなければバイク屋も無かった時代の、バイク乗りのメンテナンス事情が伺えて大変興味深い。
「昔のバイク乗りは本当に偉い!」と実感させられた搭載工具でした。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

老年ライダー

Author:老年ライダー
老年ライダーのブログにようこそ!
性別:男
職業:退役ディーラーマン
趣味:バイクツーリングとレストア

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
最新記事
アクセスカウンター
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる